2025年3月20日に行われた「第34回 全国日本料理コンクール」のサステナブル部門において、RHグループ最高経営責任者(CEO)竹松 弘光の作品が外務大臣賞を受賞いたしました。
■全国日本料理コンクールとは
日本料理の伝承を通じ、新たな素材や技法等を取り入れた日本料理の開発・普及と食の安心安全による持続的な食文化の発展を促し、日本料理の可能性や食体験を提示して国民の関心を高めることを目的としたコンクールです。「郷土料理」「現代日本料理」「サステナブル~未来を考える日本料理~」の3部門のうち、竹松が作品を出展したサステナブル部門では、食材の産地、環境負荷を極力抑えて栽培した野菜、肉、魚介類等、SDGs全17項目のいずれかを考慮した日本料理の展示を行いました。
<コンクール出展への思い(RH グループ CEO 竹松より)>
私は日本料理人であり同時に猟師でもあります。近年東京都近郊でも鹿、カモシカ、猪、サルなどによる農作物被害が深刻化しています。
これらの動物たちが引き起こす獣害から作物を守るため、狩猟で得たジビエを活用し、守った農作物とともに一皿に仕上げるという物語を、私は日本料理を通して表現いたしました。
この取り組みは、私の食育活動のテーマである、食材を「いただく」という命への感謝を軸に、サステナブルな循環型社会と地産地消の推進に繋がっています。日本料理とジビエ料理の融合を通して、各地の特産物や文化を伝えながら、持続可能な日本の食文化を継承したいと考えています。今回は、東京都を拠点に、この活動のさらなる発展と普及を目指し、自然と共生する料理人としての思いが皆様に届き、共感を得られれば幸いです。
<コンクール出展作品>
「命を繋ぐ春の目覚め一 東京の自然と共生する持続可能な和の皿 一」
■雪解蕪摺流 牡丹真丈(画像左上)
東京都産島レモン 品川蕪 練馬大根皮摺流
本来であれば廃棄されるはずの野菜の皮も、日本料理の技術を用いて立派な食材へと生まれ変わらせます。
”もったいない”という精神は、今や世界に広がる価値観となりました。我々はこの精神に加え、日本料理の繊細な技術を活かし、持続可能な食文化を後世へと継承していきたいと考えています。
■薪熾火 春鹿 山の芽吹き(画像右上)
ジビエ春鹿 東京都産炭牛蒡 若竹 屈 行者大蒜
鹿の火入れに使用した薪は主に間伐材を活用しており、森林資源の適切な管理と林業の発展に貢献しています。ジビエ、牛蒡、若竹いずれも山や田畑が育む自然の恵みです。間伐は森の健やかな成長を促す「散髪」のようなもので、適切に行うことが重要です。
環境問題は、持続可能な社会を築く上で避けては通れない課題。我々は日本料理を通じて、その解決に取り組んでまいります。
■明け春 牡丹黒米寿司(画像中央下)
ジビエ猪肉生ハム 東京都産黒米
森の恵みであるジビエは、時に人間の生活に影響を及ぼす害獣ともなり得ます。狩猟はその個体数を適切に管理し、生態系のバランスを保つための手段でもあります。
また、東京都産の黒米は、滋養強壮効果が期待される食材であり、地元で収穫されることで輸送時の温室効果ガスの排出削減にも寄与します。
<RH グループ CEO 竹松 弘光より受賞コメント>
日頃よりご愛顧いただいている皆様のおかげで、このような栄誉ある賞を受賞することができましたこと、心より感謝申し上げます。この作品では、日本料理では従来あまり主役として扱われてこなかった肉やジビエをメイン食材として使用いたしました。
弊社が運営する「神楽坂 囲炉裏 肉よろず」や「かまど焼 NIKUYOROZU」にて、日本料理に肉の可能性を取り入れる挑戦を続けてきた日々の研鑽がこうして実を結び、大変光栄に存じます。
この度の受賞は、日本料理の新たな可能性をご評価いただいたものと深く受け止めております。伝統的な日本料理において新たな食材の可能性を示す先駆けとなれば幸いです。RHグループはこれからも、日本料理の伝統と革新を融合し、持続可能な食文化の発展を促進しながら、新たな食の可能性をお届けできるよう、一層精進してまいります。
今後とも変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
■RHグループ会社概要
RHグループ最高経営責任者(CEO):竹松 弘光
グループ関連各社:
有限会社レッドホース(建築・デザイン事業部)
株式会社RHRise(不動産事業部)
株式会社 RHY(飲食事業部)
株式会社アドリープ(飲食・精肉事業部)
株式会社 RH リンクス(飲食事業部)
株式会社エマージェンス(キャリアデザイン事業部)
所在地:東京都三鷹市下連雀3−17−24−203
連絡先:info@redhorse.jp
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